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  ■健康と無垢材(1)有機質と利便性無機質と有機質
 
 日本は経済の高度成長と共に暮らし方が変わり、
 利便性や合理性を追求する過程で食品は手作りからレトルトへ、
 衣類は綿等から化繊へと、工業品に置き換えられました。
 
 住宅も例外ではありません。
 木造住宅で無垢材から、寸法や色柄を管理しやすい等、
 供給する側の都合で工業品が使われるようになりました。
 シックハウス症候群が社会現象化した今、健康で長生きする家が求められています。
 私たちはその供給者として、住宅のあり方を見直す必要があると考えています。
 
 当社では、お客様に安心・納得して頂けるよう、
 使用している素材等の説明、カタログではなかなかわかりにくい家の雰囲気
 などを知っていただくために新潟夢ハウスツアー・内覧会を開催しています。
 便利になり人間に害を及ぼすものが出回っている世の中だからこそ、
 健康を一番に考えたいものです。
 いつでもご連絡お待ちしております。
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|  ■健康と無垢材(2)フィトンチッドフィトンチッド
 
 侵入してくる虫や細菌から身を守るために、木が自ら作り出して発散している物質です。木の香りや色などのもとになる成分です。
 このフィトンチッドは、細菌などを撃退する働きを持ちますが、
 人間にとっては血圧を下げたり、自律神経を安定させる、などの癒しをもたらす効果があります。
 
 マツやヒノキなどの針葉樹はフィトンチッドの発散量が多く、免疫力向上にも役立っているのです。
 日本人にとって癒しの空間であるお風呂。入浴で体を温めることによる癒しと、ヒノキの香りによるリラックス効果。昔から、ヒノキ風呂が愛されている理由はそこにあるのかもしれませんね。
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|  ■健康と無垢材(3)木の呼吸
 「木は呼吸をしている。」と聞いたことがあると思います。
 
 木を切ってしまったら生きていないのでは?と小さいころ疑問に思ったことがありました。
 そう言われる所以は、乾燥した無垢材は自然に湿気の吸収・放出を繰り返し、室内の湿度を50〜60%に調整しています。
 部屋の中が乾燥している状態では、木の中に含まれている水分を吐き出して縮み、
 逆に湿気の多いときには余分な湿気を吸収して膨らむ。まさに人間の呼吸のようですね。
 これは、木材の繊維の空気の層が影響していて、広葉樹などの堅い樹種よりも、針葉樹や桐などの柔らかい樹種のほうが優れているのです。
 無垢材は調湿効果を備えているため、アレルギー症状のきっかけでもある結露を抑える効果があります。
 そこで、当社ではお客様に安心・安全をお届けするために無垢材を使用し住宅づくりをしているのです。
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|  ■健康と無垢材(4)反応生理的・心理的反応
 
 木、鉄、コンクリート、それぞれで作られた三種類のベンチがあったら、ほとんどの人が木製のものに腰を掛けるでしょう。
 鉄やコンクリート、冷たいプラスチックなどに触れると、人はそれをストレスと感じ血圧が上昇します。木に触れたときはそのような反応は起きません。
 
 木材製品が使用されているオフィスでは、訪問者が従業員に対して抱く第一印象が、
 通常のオフィスと比べ好ましい印象を与えると同時に、
 従業員の仕事の効率性がアップし、誠実さや責任感、信頼性も高まった
 という報告があります。
 介護施設では、木材製品が導入されると、入居者同士のコミュニケーションや周囲への認知力が高まりました。
 
 内装に木材を使うことで、温かみがあり心地よいため、生理学的にも心理学的にもポジティブな反応を示すのです。外部的、内部的ストレスが多い現代だからこそ、木の温かみを取り入れたいものですね。
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|  ■健康と無垢材(5)ドアと引き戸
 ドアは、引き戸と比べて気密をとりやすい構造なので、
 トイレや防音等に使うイメージがあります。
 最近では、屋内の換気を確保するためにアンダーカットしているものが多いですが、
 この場合だと防音性は引き戸と変わりません。
 
 その点引き戸は、開閉の途中で止めて開き具合を調整できることから
 通風をとりやすいです。
 スペースをとらずに移動でき、2枚、3枚を引き込めば屋内にも開放感を得られます。
 引き戸は、ドアにはない温かみが感じられますね。
 私は、ドアが風などで勢いよくしまる音によくびっくりしてしまうので引き戸の方が好みです。
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|  ■健康と無垢材(6)居間の中心
 居間には視線を集める中心を作ります。
 
 奇抜なデザインという意味ではなく、意図的に視線を誘導する場所をさします。
 景勝地であれば方角よりも恵まれた景観を取り込む窓であり、住宅地で日中を留守にする生活であればテレビ等が配置されます。
 郊外では薪ストーブ等が設置されることもありますが、これらを「視線を集める中心」にまとめる家具を配置しやすくなります。
 
 居間に限らず、その他の居室にも共通して、視線を集めるポイントを作ると空間が引き締まります。メリハリがあると気分も良くなりますよね。
 
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|  ■健康と無垢材(7)照明
 比較的広い空間で多数の用途を兼ねる部屋では、それぞれに合った器具を選定し、
 不要な時は部分的に消灯できるよう多灯分散照明を採用しています。この点でシンプルに配置できるのがダウンライトです。
 
 「分散配灯」のように、照明器具を平面的に分散させると点灯時に照度のバラツキや不要な影を作るため不快感が生じます。
 
 「集中配灯」は、必要な場所で照度を確保しながら天井面も整理されていて理想的です。
 
 美しい天井を作るためには「整理と集中」が重要で、本当に明るさの必要な場所を検討し、
配置するだけで点在していたダウンライトが点・線・面となり美しい形で天井に映し出されるのです。
 
 天井だけでなく身の周りのものも整理することで美しく、とまではいきませんが、すっきりとして気持ちのいいものです。
 
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|  ■健康と無垢材(8)庭と光
 ライトアップだけでなく、室内も含めた総合的な視点での照明計画が必要です。
 住まいの「内」と「外」をつなぐライティングで付加価値の高い空間を実現しましょう。
 
 地面から上にライトアップするスポットライトは、「地面」を照射できず、光が上空へ逃げてしまいます。
 その場合は、建物側からスポットライトで光を落して「樹木」「地面」「壁面」を広範囲に照射すると効果的です。
 
 外壁にスポットライトが設置できない時は、軒下用ユニバーサルダウンライトとスパイク式の広角スポットの組み合わせで庭をライトアップすると、
余分な影を出さずに柔らかく「樹木」「壁面」をライトアップします。
 「樹木」「地面」「側面」の3ヵ所を照らすことによって、明るく美しい夜景を作り出すことができます。
 
 庭に光を加えるだけで癒しの空間になる…最高ですね。夏には涼みながらゆっくりするのもいいですね。
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|  ■健康と無垢材(9)薪ストーブ
 石油危機をきっかけに復活し取り入れられるようになった薪ストーブ。
 暖かいだけでなく、心地よさも与えてくれます。
 
 薪ストーブは、正面のガラス面だけでなく周囲の鉄部からも放出される輻射熱と
 ストーブ外周の表面温度によって暖められた空気が上昇して天井に当たり、室内に拡散する対流で暖められます。すべてを見渡せる位置に設置するのが理想的です。
 
 そこで夢ハウスでは、オリジナル薪ストーブを開発、ご提案させて頂いております。薪ストーブに部屋を暖めるだけでなく、給湯機能がついていたりと多機能な薪ストーブになっております。
 やっぱり男のロマンですよね〜。
 
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|  ■健康と無垢材(10)仏壇と神棚
 仏壇と神棚は、どちらも明るく清潔な場所が良いとされています。直射日光を避け風通しが良く湿気が少ない場所が適しています。
 宗教や地域によって変わりますが、東か南側をむいた位置に配置することが多いようです。
 不浄のものに近づけない、上階は通路や部屋を避ける、背面に部屋を持ってこない、二つを向い合せにしない、などの配慮も加えることがあります。
 神棚の場合は、出入口など通路の上も避けたほうが良いと言われています。
 実家に帰ると仏壇・神棚にお線香をあげるのですが、角部屋で南向きに配置されていました。
 いろいろと考えられているのだな、と思いました。お線香の香りもなかなかいいものですよね。
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|  ■健康と無垢材(11)アートとデザイン
 アートとデザイン、言葉にすると全く違いますが、作品などをみるとなかなか区別がつかなかったりしますよね。
 デザインは「作ろうとするものの形態について機能や生産工程などを考えて構成すること」計画から成りたち、
 アートは「特殊な素材・手段・形式により、技巧を駆使して美を創造・表現しようとする人間活動、及びその作品」より多くの感情と、より少ない考えから成り立っているようです。
 アートには、天性からなりうるスキルを必要とし、デザインは誰でも習得することが可能です。
 
 私にはゴッホやピカソのような天才的なものはないので描くことは苦手ですが、
素晴らしい作品を観ることは自分にとってとてもいい刺激になるので積極的に鑑賞したいと思います。
 
 
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|  ■健康と無垢材(12)美
 美を見極めるとき、重要なポイントは、「寸法のバランス」と「色の調和」です。
 寸法のバランスとは、最良の美に近づけるための位置を比較しながら模索し続けることなのです。
 ただ、綺麗なものや美しいものを組み合わせても個々が強いためあまり美しいとは思わないでしょう。それぞれを組み合わせたとき美しくなるように、大きかったり小さかったり、長かったり短かったり、バランスが必要になるのです。
 色の調和とは、違和感のない色使いです。
 自然界にある配色に違和感を覚えるものはありません。人工的に手を加えられたものに違和感を覚える配色が多いです。モダンと表現し好む人もいます。
 調和のとれた空間に黒や青の花を一輪置くと、真っ先にその花に目が奪われてしまいます。
 違和感を察知し排除することで、安堵感あふれる空間をつくることができ、色の調和を保つのです。
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|  ■健康と無垢材(13)二者択一
 デザイン決定の大原則は必ず「二者択一」です。
 例えば、Aという一つの案だけで製作に入ってもデザインの定義「考えて構成する」にはなりません。
 美しいデザインを追求するならば、さらに発展させたB案、真逆のC案を考え出すことでA案のときには無かった答えが導き出せます。
 現場に取り付ければ三次元の奥行きが出て雰囲気も変わります。その瞬間に”もっと良くなるにはどうしたらいい?”と疑問符を持ち続け、次に向けて構成し直すことこそ重要なのです。
 当社も、より納得していただけるデザイン作成をお客様に提供していきます。
 
 
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|  ■健康と無垢材(14)黄金比
 世界で最も美しい比率、古代ギリシャ以来「神の比」とも呼ばれ安定的で美しい比率であると言われています。
 自然界においても松ぼっくりのかさ、花びらの数、葉の生え方にも黄金比を見つけることができます。
 トランプやたばこなどの日常的なものから、エジプトのピラミッド、パルテノン神殿などの建築物、モナリザにも黄金比は使われているのです。
 
 モナリザにまで黄金比が使われているとは知らなかったですね。
 気づかないだけで、いろんなところに使われてるのかもしれないですね。
 
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|  ■健康と無垢材(15)白銀比
 前回のコラムで黄金比について書きましたが、今回は白銀比について書きたいと思います。
 黄金に白銀。なんとなく金閣寺銀閣寺が思い浮かびますね。
 白銀比とは、黄金比と同様によく知られていますが、日本で発祥した比率なのです。
 日本の紙の規格「A版」「B版」が代表的なものです。A4を半分にするとA5になり、折り返しても同じ比率が保たれる美しさと便利さを兼ね備えています。
 法隆寺の金堂、五重塔、浮世絵の「見返り美人図」にも白銀比が使われています。
 
 黄金比・白銀比ともに美しい比率ですが、日本人にとっては白銀比のほうが親しみやすいのかもしれませんね。
 
 
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|  ■健康と無垢材(16)珪藻土
 珪藻土クロスは、光の当たり方によって様々な色味に変化します。
 朝昼晩の太陽から差し込む光の角度・量によって見え方も変わり、
 雰囲気の違う演出をしてくれます。
 古民家の部屋であってもマッチします。夜の雰囲気も温かみのある色を反射し、
 安らぐ空間にしてくれます。珪藻土クロスの色味と無垢材の色味が見事に調和し、
 より落ち着く空間になるのです。
 太陽の光、照明の光、光で違った見え方になるのはとても魅力的ですね。
 
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|  ■健康と無垢材(17)良い椅子
 自分自身の体の大きさにあった高さ大きさ、深さが座った時に掛心地が良いですよね。
 ですが、場面によっては使い分けが必要です。
 
 オフィスや学校などの場面では、柔らかすぎる椅子は、不安定なため無意識に姿勢を変える頻度が多くなり集中力が散漫してしまいます。
 家でくつろぐソファも猫背になるふわふわのものは疲れやすく、かといって体にぴったり合うギブスのようなものもあまりよくありません。
 
 背もたれの傾斜角度が110度を超える場合は枕を付けた方が良いでしょう。
 ダイニングチェアは太ももと上体の角度が95度以上が良く、座面の高さは38p前後、肘掛けがついてるのが理想です。
 
 当社では、枕・肘掛・ブックスタンドがついた天然無垢材を使用したロッキングチェア等を取り扱っています。ゆったりした掛心地がとてもいいです。
 当社入口に置いてあります。よろしかったら掛け心地を体験してみてください。
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|  ■健康と無垢材(18)針葉樹と広葉樹
 針葉樹はまっすぐ伸びる性質を持ち、広葉樹は幹が太く曲がっていたり複雑に枝分かれしたりする性質を持ちます。外見だけでなく内部構造も大きく異なります。
 
 針葉樹の組織は単純で、大半の樹種は90%以上が仮道管という根から水を吸い上げて幹から枝葉に送る管で構成されています。
 対して広葉樹は複雑で、水を送るのは道管で木を支えるのは木部繊維が行います。
 その他にも細胞レベルでそれぞれ役目が違います。
 
 英語で針葉樹は「soft wood」広葉樹は「hard wood」と呼ばれています。
 同じ木でもそれぞれ違うのは不思議ですね。
 
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|  ■健康と無垢材(19)トータルコーディネート
 私たちは部屋作りをするとき何を重要視するでしょうか。
 壁紙との色合いだったり、持っている家具の配置だったりさまざまだと思いますが、
 無垢材インテリアのプロにとって、特別な赤松の内装建材には、同じ赤松の家具をといった統一感は欠かすことはできません。
 針葉樹の素材、無垢材と調和のとれた壁紙、無垢の存在感を出しすぎず、
 でもそれをしっかりと感じる癒しの空間。
 細部にまで”感性”を意識することで調和のとれたコーディネートができるのです。
 私の部屋も癒しの空間に少し変えてみようかなと思います。
 
 
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